あきチュウの映画!ざんまい!!

映画を観て感想をつづる仕事したい

映画「スリー・ビルボード」を観てきた

 

全員、自分に怒ってる。

 

そんな映画でした。

とても良かった。

なんと言えばいいのか。

んー…すごく、脚本として完成されていた。

脚本が上手すぎて観終わった後みんなの幸せを祈らずにいられないというか。

 

すぐ泣くと評判の私はある分岐点からずっと泣いてました。

演者は言葉少なで、目線とか表情とか…空気で演技してる。

その演技を信頼して脚本が描かれてるから、こっちは最大限の集中力でそれを読み取る。

 

現実かどうかは、南部に住んでみないとわからないんだけど、私にしたら現実離れしてることが山盛り。

差別とか暴力性、警察の横暴。

 

でも最後の最後には、現実ってこんな感じなんだよねって思わせる感じがすごく、近年で言えばララランド的。

心にズシリとくるから、ハッピーなものを見たいときはオススメしない。涙を流したかったり、世間にうっぷんがたまってたりするときにみるといいです。

 

 

 

スリー・ビルボードベネチア国際映画祭脚本賞トロント国際映画祭では観客賞を獲ったらしいんだけどなるほど納得だった。

ゴールデングローブ賞も、もちろん受賞してる。

 

素晴らしい脚本。好き嫌いは分かれると思うけど、とても綺麗な脚本だった。

人生の一端に観ても良い。心が元気じゃなくても、頭が働くならきっと良い映画だったって言えるだろうな。

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ。

 

 

 

 

ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。

 

以上映画.comから引用。

 

 

 

 

 

これ絶対犯人捕まえてハピエン、と思うけどそんなことないんですよ。

実際犯人捕まらないし。

現実なんて、そんなもん。

 

ミルドレッドが出した巨大広告には

 

「レイプされて死んだ、犯人逮捕はまだ?ウィロビー署長」

※「rape while dying」を「レイプされて死んだ」と書いてました。ニュアンスとしては、どうなのかしら。

 

と書いたから、署長を讃える警察から街から批判殺到するんだけど。。。

 

 

んー、まとまらない。

ちょっと一人ずつ言います。

観た人向けなので諸々省略しますよ〜

 

 

ミルドレッド

ミルドレッドは粗野で乱暴ですよね、娘を想っての行動だろうけど、とにかく自分へ怒ってる人だなーという印象。

誰にも平等につっかかり、引かず、差別せず、みたいなところあるけど、実際は小男(こうやって訳されていたはず)のジェームズのことは下に見てるんですよ〜。ミルドレッドも差別してたんだね。気がついてなかったみたいだけど。

まぁ〜劇中なんども出てくる炎のような人だった。

きっと、最後は誰も殺さないんだろうな。

 

ウィロビー署長

署長〜!死んでしまって悲しい。

自殺したり、仕事してないと思われるのは困るとか、すごく気持ちわかるんですよ。

再捜査しようとしたりして、めっちゃいい人。

事件て、本当ウィロビー署長の言った通り、なんの進展も見込めない手詰まりになるものも当然ある。現実ってうまくいかない。

でも、奥さんに、きちんと病気のせいだって残して、全部全部病気のせいだけど

ミルドレッドにやられたことをやり返すっていう、あの姿勢。本当すき。

 

ディクソン

もー、クソ野郎って思ってました。

差別クソ野郎!って。(失礼

でもお母さんのこと大切にしてたり、刑事になりたかったり。後半のディクソンは悲しくなる。

そして署長の手紙を読んでて思ったのですが、

同性愛者なのね、ディクソン。

だからもしかしたら、ウィロビー署長か、レッドには親愛の情があったんじゃないかなーと。

自分が差別されないために、自分以外を差別してたのかなって。悲しい人だな。

署長の手紙を読んで、自分がすべきことを察して、真っ先に書類守ったのはごうなきしました。

トーマの心臓系には、とても弱いんです。

その後も、刑事みたいに振る舞って。クビなのに。

もう関係ないんですよね、署長が刑事になれるって行ってくれたら、もう刑事なんだなー。

 

 

 

 

ウィロビー妻

ウィロビー妻は、自殺をミルドレッドのせいじゃないってわかってるけど

多分許せないんだろうな。怒りの矛先が、どこにもないんじゃないかな。

辛いなー

 

レッド

レッド〜〜お前〜〜〜!いいやつだなー!!!!!

オレンジジュースーー!!!!!!

ディクソンと付き合ってほしいと思ったけど、まぁそれはないだろうな。トラウマだよね…

 

主要人物はこんなところかな。

 

事件について

事件の犯人は結局わからない。

国外にいたというのが本当なのかすら。

もしかしたら、軍のそういう人の圧力が新署長にあったのでは?とか思ってしまう。

それは私がアメリカの軍のこととかが、わからないからかも。

実際はどうなのかな。

でも、犯人がわからない事件は案外たくさんあるから、現実を突きつけられた感ありましたね。

 

 

とにかく脚本が素晴らしい。

掛け違ってたボタンがパチパチとはまっていく感じ。

特に最後は

え?殺しに行っちゃうの?

と思ったけど、最後まで見れば

 

ああ、この人たちは殺さないな

 

って。

ふわっと、納得というか。

心があったかくなりました。

ミルドレッドは、

捕まえてほしいけど、それだけじゃなくて

警察に諦めないで捜査をして欲しかったんだろうな〜

少しでもいい、毎日現場に来るだけでいい、捜査をして欲しかったんだろうなって。

 

はー、南部って難しい。

多分新しい署長は、南部の差別とは関係ない、南部のことを全く知らない、まさに私たちのような立場の象徴なんだろうな。

 

ううう、全く伝わらないよ。

是非、この映画は見てほしいです。

脚本が、素晴らしいので。